2023/10/16 相続コラム
親族関係の用語の解説
相続人
相続人とは、亡くなった人の権利や義務を承継する親族のことをいいます。
被相続人
被相続人とは、亡くなって権利や義務が承継される人のことをさします。
親族
親族とは、配偶者、6親等以内の血族、3親等内の姻族のことをいいます(民法725条)。
血族・姻族
血族とは、血縁のある者とこれに養子縁組によってこれに準じる関係となった者のことをいいます。子や父母、兄弟姉妹など、血がつながった者のことです。
姻族とは、自分の配偶者の血族と自分の血族の配偶者のことをいいます。
親等
親等とは、親族間の世代数のことをいいます(民法726条1項)。
共通の祖先までさかのぼって、その祖先から対象となる人に下るまでの世代数を数えます。関係が遠ざかるほど、2親等、3親等…と数字が大きくなっていきます。
例えば、親と子は1親等です。兄弟姉妹は、親まで1つさかのぼって、1つ下ることになるので2親等になります。いとこの場合、祖父まで2つさかのぼり、叔父や叔母などに1つ下って、さらにいとこまで1つ下るので、合計4世代離れていますので、4親等となります。
配偶者との間に親等はありません。
直系親族・傍系親族
直系親族とは一方が他方の子孫にあたる関係をいいます。父母や祖父母、子、孫といった関係の者がこれに当たります。
傍系親族とは、共通の始祖の子孫にあたる関係をいいます。兄弟姉妹やいとこ、おい・めいなどがこれに当たります。
尊属・卑属
尊属とは、自分の父母と同世代以上の親族のことをいいます。
卑属とは、自分の子と同世代以下の親族のことをいいます。